ニット(編み)の基礎知識、用語について説明させていただきます
ニットを知るためのご参考にしてください
「ニット」とは、一本の糸をループ状に縦・横方向と絡めながら編み上げたもの(生地/編地とも言います)
ループの「ふくらみ」や「丸み」が生み出す、やわらかくて伸縮性のある編地が、ニットの特長です。
ニットの編地には、大別して横(緯)編みと縦(経)編みがあります。
横編みは編目が横につながり、一段ごとに折り返していきながら編むもので、ベストやセーター、帽子などに使われる編地です。それに対して、縦編みの編地は縦方向に連続した編目を作り出し、 ハリやコシを持つことが特長です。
ちなみに・・・スズニットでは「横編み」による製品を製造しています。
ニット製品に関する用語で「ゲージ」という言葉があります。「G」で表記する場合もあります。
ゲージとは、編機(生地を編む機械)の針の密度を表す単位で、1インチ(約 2.54 cm)の間に編み針が何本あるかを表しています。
例えば、7G(ゲージ)であれば、1インチの間に7本の針があることを意味します
スズニットで所有する編立機の主力ゲージは5G、7G、12Gになります。
ループ(編み目)の見え方は写真(下記)のようにゲージによって異なります。
ニット製品には、リンキングという独特の作業があります。
リンキングは本体と付属編みパーツとをチェーンステッチでつなぎ合わせていきます。
非常に細かい作業で熟練した職人的な作業技術が必要です。
<リンキングの特徴>
1.縫代が必要ないので、見た目もすっきりとした仕上がりになります。
2.両方の編地のループとループを同時に目刺し、かがり縫いをするため伸縮性のある製品になります。
ソーピングとは、伸縮率の高いニットや天然素材を中心に、特殊な液体(洗剤)と一定の温度に保った水(湯)で、ニット生地(編地)を洗う事です。スズニットでは、素材に合わせて液体の種類や温度、洗い時間などを調整して、素材の風合いの良さを最大限に引き出せる様に工夫をしています